独立準備!会社員からweb制作フリーランスへの転身

会社員とフリーランスとでは税金関係の制度が全然違うので、想定外の支払いなどが生じて面食らうことが少なくありません。

また、税金以外でも「退職する前にアレをやっておけばよかった・・・」とか「もっと早く知っていれば・・・」ということがいくつもあったりするものです。

フリーランス転身にあたっては、何より重要なスキル習得が重要なので、ついついこういった支払いや手続面の確認がおろそかになりがちです。

しかし、幸先よいスタートを切るためには、こういった支払いや手続きなどの確認も含めてしっかりした準備が必要です。

では、会社員からフリーランスに転身する際には、具体的にどのような準備が必要でしょうか?

目次

住民税の支払い

会社員だと住民税は給与から天引きされますが、その天引きでは1年分の税金を6月から5月の12分割にして毎月の金額が均等になるような形で処理されています。

なので、支払いのキリがいい時に退職するのでなければ、残っている分を精算する必要があります。

また、住民税は前年12月までの収入をベースに課税されるので、1〜3月分に給与収入があれば、その分はさらに翌年の住民税額に影響する、ということにも注意が必要です。

3月末に退職した場合

→4月分、5月分の住民税を別途支払う必要あり(前年12月までの収入に対する課税)

→1〜3月分の収入は翌年の住民税額に影響する(今年12月までの収入に対する課税)

おおのり
万一支払い忘れたりすると延滞金が付加されるので、注意しましょう!

国民健康保険の加入と免除

会社員は厚生年金保険に加入していますが、退職後にこれを継続することはできません。

なので、フリーランスでも無職の状態でも国民年金保険に強制加入させられることなりますが、誰かが加入を促してくれるわけではないので、自分で手続きしなければなりません

ということで、退職後はすぐにお住まいの地区の役所に行って手続きしましょう!

なお、国民年金保険については退職後2年度分の保険料を全額免除してもらうことが可能です。退職の理由は問われず、誰でも一律にこの扱いとなります

全額免除してもらうと将来受け取れる年金額は下がりますが、免除期間の年金加算はゼロではなく、満額の1/2になります。

免除分は後から支払うこともできるので、目先のお金を減らしたくない場合は、ひとまず免除の申請をしておくと良いと思います。

手続きは年金番号を確認できるものと退職したことを証明できる書類があればOKです。

おおのり
手続は待ち時間がなければ5分程度で済みます

健康保険の選択

退職後の健康保険は国民健康保険に加入するかそのまま会社員枠の健康保険を継続するかの2択になります(継続の場合は2年度が上限)。

会社員枠の継続はいわゆる任意継続と言われる制度ですが、この制度を利用するかどうかで支払う金額が変わってきます。

任意継続したほうがお得か国民健康保険に加入した方がお得かは年収によって変わります。

しかし、おそらく会社の人は「継続の方がお得だよ」みたいな助言をしてくれないので、自分で計算しなければなりません。

一般的には年収500万円以上なら、任意継続の方が支払う金額が低くなると言われていますが、任意継続することで会社の福利厚生の一部が使えることが多いと思うので、そのあたりも考慮する必要がありそうです。

福利厚生の内容は会社によって異なりますが、管理人の友人は以下の項目によって1年で10万円分ほどの恩恵を受けたそうです。

よくある福利厚生の例
  • スポーツジムの都度利用権
  • 人間ドックの費用助成
  • ホテル宿泊の割引
おおのり
フリーランスとしての収入が少なめだと、2年目は継続しない方がいい可能性が高いので注意しましょう!

賃貸物件の契約

会社員を辞めると社会的な信用が落ちるので、少なからず賃貸物件探しで苦戦することになると思います。

借りられるところがなくなるわけではありませんが、確実に少なくはなります。

なので、引っ越しする予定があれば、会社に勤めているうちに引っ越してしまう方が無難と言えるでしょう。

おおのり
家賃を1年分前払いするなどの追加条件で借りられるようになる物件もあるようです!

クレジットカードの作成

クレジットカードは退職前に作っておくべきものとして有名です。

クレジットカードも賃貸物件と同じく、社会的な信用が落ちることの影響を受けます。

ビジネスカードは会計ソフトとの連携があったりするので、自営業なら記帳が楽になるところはあるのですが、個人的には一般のカードでいいと思います

なぜなら、web制作のフリーランスであれば記帳するもの自体がそんなに多くないので、ビジネスカードの恩恵が少なめだからです。

一方で、ポイント還元等のカードに付帯するサービスはビジネスカードよりも一般のカードの方が優れています。

とはいえ、普段の買い物などで使うカードをそのまま兼用してしまうと、分かりづらくなるので、区別はしておいた方がいいでしょう。

メリットや作りやすさなどを考れば、最強カードの候補になるのは楽天カードとエポスカードです!

楽天カード

楽天カードマンでお馴染みの楽天カードですが、普段楽天市場で買い物することが多い方であれば、これ一択と言っても過言ではありません。

基本のポイント還元は1%と高めで、それに加えて楽天市場での買い物の決済を楽天カードにすするだけで楽天ポイントが+2倍されます。

付与されるポイント数に上限はありますが、その範囲内であれば実質的にカードだけで還元率3%にもなる破格の性能です!

なので、楽天を利用することがあるなら、とりあえず作っておいた方がいいです。

ただし、ゴールド以上のカードは年会費がかかりますし、ヘビーユーザーじゃないと採算が合いません。なので、オススメは年会費無料のノーマルカードです。

おおのり
楽天カードの審査は無職の状態でも通過することがあるので、かなり緩めと言えます

エポスカード

エポスカードはファッション事業で有名な丸井が発行しているカードです。

ノーマルカードの還元率は基本0.5%なので、正直微妙な性能ですが、ゴールドカードになると一気に最強カードの一角に躍り出ます。

なぜなら、ゴールドになると一定額の利用でまとまったポイントを付与してくれるので、最大の還元率が1.5%になるからです。

また、それに加えて空港のカードラウンジを無料で使えたり、海外旅行の保険が手厚かったりとゴールドらしい機能もちゃんと備わっています。

通常だとゴールドカードには5,000円の年会費がかかりますが、ノーマルカードで実績を積むと丸井さんからゴールドカードの招待が届きます。

そして以下の条件を満たせば、めでたく年会費が永年無料になります。

ゴールドカードの年会費が無料になる条件
  • インビテーション経由でカードをゴールドに昇格させる
  • 一度でもゴールドカードで年間50万円以上決済する。

ちなみにゴールドより上のプラチナカードもあるのですが、こちらは2万円ほどの年会費がかかります。

プラチナカードはコンシェルジュが使えたりなど、ちょっとラグジュアリーな感じですが、ハッキリ言ってサービスレベルはとても微妙です。

ただ、プラチナカードには世界の空港に点在する特別なラウンジを使える「プライオリティパス」というサービスが付帯します。

プライオリティパスは通常だと7万円近い年会費が必要になりますが、エポスのプラチナカードを持っていればこれが無料になります。

頻繁に海外に行く方は検討してみてもいいかもしれません。

おおのり
エポスカードも審査は緩めのようです!

開業届の提出

確定申告すれば開業届を出したことになるので、必ずしも出す必要はないのですが、その形だと青色申告は適用できません。

青色申告は最強の節税策なので、収入が見込まれるなら1年目から適用させておきたいところです。

そのためには、開業後すぐに青色申告の申請を出す必要があります。

開業届を出さずに青色申告の申請だけ出すということはできないので、結局は開業届も出す必要があるということになります。

おおのり
開業届と青色申告の申請はオンラインでも郵送でも提出することができます!

賠償保険への加入

web制作のフリーランスにも損害賠償のリスクはあります。

例えば納期の遅延であったり、納品物に瑕疵があったりして相手に損害を与えると、その賠償責任を求められることがあります。

そうならないようにしたいものですが、もしものケースを想定して備えはしておいた方がいいです。

保険といえば保険料がかかるのが世の常ですが、なんと無料で保険を提供する驚愕のサービスがあります。

それはIT企業であるGMOが運営するフリーナンスというサービスで、口座を作って使いさえすれば、業務系の保険が無料で付帯します。

よくよく考えれば、事業収支を明確にするためには事業用口座もあった方がいいので、一石二鳥です。

口座は通常の形で利用する限り手数料はかかりませんし、1週間に1回自動でこちらのメインバンクに無料でお金を振り替えてくれます。

クライアントからの振込をフリーナンス口座に指定してしまえば、何の負担も不都合もなく保険だけが付帯するという神がかったサービスです。

以下から登録できますので、ぜひ見てみてください!

まとめ

ということで、今回は会社員からweb制作フリーランスへ転身する時に準備することについて解説させていただきました!

フリーランス1年目は特にやらなければいけないことが多く大変なので、この記事が少しでもみなさんの助力になれば幸いです!

では最後に今回のまとめです!

  • 退職後、住民税は5月までの月割分を精算する必要がある
  • フリーランスだと国民年金は強制加入
  • 退職後、国民年金は理由を問わず最大2年度分の保険料を免除してもらえる
  • 健康保険は会社のものを継続するか国民健康保険に加入するかを選択できる
  • 健康保険の任意継続は大体年収500万円が損得のボーダーライン
  • 引っ越しの予定があれば、会社勤めのうちに引っ越しするのがベター
  • クレカは退職前に事業用のものを作っておいた方がいい
  • クレカは楽天カードとエポスカードが最強
  • 青色申告の適用を受けるため、開業後はすぐに開業届を出すべし!
  • 無料で業務保険が利用できるフリーナンスは控えめに言って神

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この記事を書いた人

【経歴】元公務員でフリーランスのweb製作者 / 退職後3ヶ月弱でフリーランス活動開始→4日後に初案件の依頼→webマーケティング会社から長期案件受託 / 現在は動画制作にチャレンジ中
【英語】中学レベルまで低下した状態から勉強を再開し、5ヶ月弱でToeic835点を取得 / 現在は英会話を勉強中

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