web制作はオワコン?フリーランス・副業の今後

みなさんはweb制作について検索しようとした時、サジェストにオワコンと出てきたことがないでしょうか?

web制作がオワコンと言われてから数年経ちますが、まだまだ世には案件の依頼が溢れています。

また、最近は店舗や事業運営のオンライン化が容易になってきたこともあり、今後web媒体に頼った事業はより加速していく可能性が高いです。

そして、これは今後もwebサイトの需要が増え続ける、ということでもあります。では、web制作はオワコンじゃないのか、というとそうとも言い切れません。

web制作業界の先行きは明るくても、そこで働く個人の先行きとなるとまた話は別です。

ということで、結論は「web制作の市場規模は伸びるが、フリーランス・副業の競争は激化するとともに、新規参入は厳しくなる公算が大きい」です。

以下、その理由などを述べていきますが、今回の記事はあくまで一個人の見解であることを申し添えておきます。

目次

web制作全体の案件は増えてもフリーランス・副業の先行きはオワコンかも

web制作業界そのものはまだまだ伸びしろがあります。では、フリーランスと副業の先行きが厳しいというのはどういうことでしょうか。

chatGPTを中心としたAIの台頭

もう十分に台頭していると言ってもいい状況ではありますが、コーディングに限っていえば、現状作業を丸投げできるほどAIの性能は高くありません。

しかし、パーツに切り分ければコードを記述してもらうことはできます。

実際にこういう形でchatGPTにコードを書いてもらったあるディレクターは、「もうコーダーにお願いしなくて良くなる時代が来始めてるかも」と思ったようです。

ということで、使い手次第でコーディングの手間が大幅に省ける時代はすぐそこに来ているといっていいでしょう。

さらにAIの性能が上がり、それを使いこなす人たちのスキルも上がれば、自然と以下のような流れができます。

AIの性能が上がる

AIでカバーできるコーディングの範囲が広がり、AIが書いたコードを確認すれば良い状況になる。 

誰でもAIを使ってコーディングできるようになる

下請け的な形でコーダーに仕事を依頼していたディレクターがAIを使って自分で対応するようになる。

コーディング作業がAIに代替される

ディレクターから下ろされる案件が減り、末端のコーダーに回ってくる仕事が減る

また、ここ最近のAIの発達には目を見張るものがあります。

なので、そのうちAIがデザインデータを解析して、それを丸々コーディングで完全に再現できるようになる日もそう遠くないと思っています。

そうなると、今度はデザインさえできれば仕様調整から本番稼働までワンストップで対応できるようになってしまいます。

現状を考えればこういった方向に収束していく可能性は決して低くないと思います。

SNSの影響でオワコン?

先に「webサイト制作の需要は増える」と言っておいてアレですが、需要が減少に転じる可能性もあります。

その原因となり得るのはSNSです。最近では、企業はかなりSNSでのマーケティングに力を入れるようになりました。

ビジネス用途として定番のfacebookはもちろん、ビジュアル重視の業態なんかだとinstagramを重用している事業者もいます。

SNSを主力とし、もはやwebサイトは名刺感覚で持っているだけ、みたいな事業者も珍しくありません。

また、最近ではこうした定番のSNSに加えてLINEが猛威を振るっています。「LINEがwebサイトに取ってかわる」と豪語するマーケターまでいるほどです。

もはやLINEは日本人の生活に欠かせないと言っても過言ではないほどのツールなので、これをマーケティングに利用するのは理にかなっていると言うほかありませんね。

加えて、時代とともに人の行動は変わっていきます。

ひと昔前までは想像もできませんでしたが、今では若い世代を中心にテレビをほとんど見ず、Youtubeばかり見ている人が増えています。

それと同じように「webサイトではなくSNSで情報を探すのが当たり前」になり、「ググる」が死語になる時代が来るかもしれません。

現状、そこまで極端なことになる可能性は低いですが、SNSの影響が年々強くなっているのは紛れもない事実です。

その傾向が強まれば、webサイト制作の需要が先細りになってオワコン化する可能性がある、というお話です。

ノーコード・ローコードの脅威でオワコン?

STUDIOのようなコードを書かなくてもwebサイト制作ができるツール、WordPressのようなコード量を劇的に削減できるツールがあります。

そして、こういったものの存在も「web制作がオワコンになるのでは?」と言われている要因です。

ノーコードやローコードはコーディングほど学習コストが高くない上に作業量も少ないので、必ずしもコーダーに依頼する必要がありません。

しかし現状、ノーコード・ローコードだと実装が難しいデザインの幅がかなり広いです。

企業のwebサイトだと「デザインはなんでもでいいから、とにかく安く頼むよ」とはならず、多少お金をかけてでもデザインにはこだわる傾向が強いです。

そうなるとコーディングでしか実装できないことが多いので、結果としてノーコード・ローコードとは棲み分けができているのかな、という印象です。

しかし、ノーコード・ローコードも進歩が著しいツールなので、カスタマイズ性が高まればコーディングに取って変わる可能性はあります。

そうなれば、web制作フリーランス・副業の仕事は自ずと減ることになってしまう、というわけです。

フリーランスの新規参入者にとってはオワコンかも

SNSやコミュニティを活用していると良くわかるのですが、web制作の学習者は日々増え続けています。

もちろん学習中に挫折する方、独立してからフェードアウトする方はたくさんいます。

勉強し始めてから一人前になるまで活動を継続できる人は1割程度かもしれません。しかし、1割といえども活躍し続ける人は常に増え続けているのです。

そして、残念ながらその増加はサイト制作の需要増加を大きく上回っています。

これを書いているのは2023年12月ですが、現在は駆け出しのコーダーがweb制作会社への営業やクラウドソーシングによって案件を獲得するのはなかなかに困難です。

駆け出しコーダーの案件獲得が困難な理由
  • web制作会社はできれば実務経験のある人に仕事を依頼したい
  • クラウドソーシングはサービス内で実績ある人が圧倒的に有利

ということで、駆け出しの方は先行者の活躍によってどうしても厳しい状況に立たされます。

数年前まではweb制作会社に連絡したら、その連絡に感謝すらされていたそうですが、今では数が多くなりすぎてスルーされるのが当たり前です。

また、クラウドソーシングでは最低価格を設定しているのに自分の出品サービスにアクセスすらないのも珍しくはありません。

そういう状況を受け、各スクールや識者がweb制作会社への営業メール文やクラウドソーシングでの立ち回りなどをレクチャーしています。

しかし、今ではそういった対策をしても案件獲得に苦しむ人が後を絶たない状況になっています。

学習者の増加でいかに競争が加熱しているかお分かりいただけるでしょうか。

厳しい環境を生き抜くために

いつweb制作で稼ぎにくくなるのかは分かりませんが、いつの時代も手間がかかる作業はいつか機械に取って代わられるのが宿命です。

そうなった時に困らないよう、どんな環境にも耐えられるよう自分を磨いていけると良いです。では、そのために考えられる手段にはどんなものがあるでしょうか?

コーディングを突き詰める

「えっ!?稼げなくなるって言ったやん」と思うかもしれませんが、面倒なことは機械がやってくれたとしてもオペレーションやイレギュラーな対応は人間の仕事です。

AIがコーディングしてくれたとしても、コーディングの知識がないとその内容に問題がないのか判断できませんし、トラブルシューティングもできません。

数が少なくなっても、コーディングの知識がある人は一定数必要になるはずなので、その中に入れるようにスキルや経験値を高めておくのは間違いなく有効です。

最近、少し実務でコーディングの経験を積んですぐディレクター業(顧客やコーダー等の作業者の間に入る役割)に移ろうとする人が多いようです。

しかし、ディレクターも豊富な知識が求められるお仕事なので、経験の不足からうまくいかないケースがあるみたいです。

そして、うまくいかなかった時にはもうコーディングができなくなっていて、途方にくれてしまうような人が意外に多いと聞きます。

こういった背景も影響して、複数年キャリアを積んだ技術力の高いコーダーは常に不足しているようです。

この状況を逆から考えれば、高い技術力を持っていれば替えのきかない人材になれるということでもあります。

そのような人材になるためには、日々技術力を磨き続けていくことが重要です。

関連スキルを身につける

AIに代替されにくく、web制作と関連のあるスキルを習得すれば、受けられる仕事の範囲も広がるので一石二鳥です。

webデザイン

人間の心理なども考えてサイトのレイアウトや色などを考えるwebデザインはAIに代替されにくいスキルの1つだと思います。web制作との相性が抜群にいいのも素晴らしいですね。

webマーケティング

企業の状況や経営戦略に寄り添った形で対応を考える、という意味ではAIに代替されにくいと言えると思います。

事業系のwebサイトを制作したりすると、マーケティング視点の助言を求められることもあるので、スキルがあればそれを案件として巻き取ることも可能になります。

動画編集

編集には人間の意図が必要なので、AIに代替される可能性は低いです。マーケティング同様、web制作からの派生で案件につながることも十分にあります。

いずれもスキル習得は講座内容が実務ベースで安価なデイトラがオススメです!

収入源を増やす

当たり前ですが、お金を得る手段が複数あればweb制作がオワコン化した時にも安心です。

ブログやYoutube運営なんかはweb制作と絡めつつスキルアップも図れるので、オススメです!

ブログ運営

webサイト制作のスキルを持っていれば、ブログの制作は朝飯前です。

ブログの制作はフルスクラッチでやってもいいのですが、そんなに凝ったデザインにする必要がないので、既存テーマをベースにした方がいいです。

有料ですが、SWELLは多機能なので本当にオススメです!

いろんな機能が一瞬で実装できるので、フルスクラッチの1/5くらいの時間で制作できますし、買い切りなので、一度買えば一生使えます(質問対応などのサポートもあり)。

デザインから制作案件に関わる場合はSWELLを使って制作することもできるので、持っておいて損はありません!

Youtube運営

web制作に関する動画を発信している方も結構います。分かりにくいところを映像で解説してくれるのはかなり助かりますし、需要もあると思います。

もちろん、web制作以外の内容で動画を作ってもいいです。動画は自分で喋らなくても機械音声を後入れしてしまえばいいので、喋りが苦手でも問題ありません。

収益化まではちょっと大変ですが、Youtubeチャンネルの運営を通して動画制作のスキルも身につきますし、自分のチャンネルがポートフォリオにもなります。

また、後々動画編集での案件受注も視野に入れるのなら、Adobe Premiere Proで編集するのがオススメです。

Adobe Premiere ProはAdobe Creative Cloud(サブスク)の中に入っているものなので、Adobe Creative Cloudを利用中の方は特に追加料金なしに利用できます。

ちなみにAdobe Creative Cloudはコーダーに必須のサービスです。

なぜなら、このサービスを使わないとXDやPhotoshopなどで作成されたデザインカンプ(ファイル)を見ることができないからです。

公式からサービスを購入すると定価なので高いのですが、アドバンスクールオンライン経由であれば、学割価格で購入可能です。

こちらはAdobe Creative Cloudを利用できるだけでなく、1年間ソフト別の11講座を受けられるのでとてもお得です!

web制作はオワコン?のまとめ

今回はweb制作がオワコンかどうかについて解説(?)させていただきました。

当面、環境が大きく変わることはないと思うのですが、フリーランス・副業といった個人目線だと先行きに不安があるのは間違いありません。

忙しい日々の中でも、少しづつスキルを磨いていけるといいですね!

最後に今回のまとめです!

  • web制作業界は今後も伸びる可能性が高い
  • AIやSNSの台頭、ノーコード・ローコードの進化はフリーランスの仕事を減らすかも
  • 需給バランスが釣り合っていないので、フリーランスの新規参入は今後一層厳しさを増す
  • 厳しい環境を生き抜くため、スキルアップに励むべし!
  • web制作以外に収入源を確保することが望ましい

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この記事を書いた人

【経歴】元公務員でフリーランスのweb製作者 / 退職後3ヶ月弱でフリーランス活動開始→4日後に初案件の依頼→webマーケティング会社から長期案件受託 / 現在は動画制作にチャレンジ中
【英語】中学レベルまで低下した状態から勉強を再開し、5ヶ月弱でToeic835点を取得 / 現在は英会話を勉強中

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