「泥水すすってでもTOEICでスコアを上げたい!」
そんなあなたに朗報です!TOEICはテクニックでスコアを上げることができます。もちろん泥水をすする必要はありません!
「英語力を証明するためのテストなのに、テクニックで点を上げるなんておかしいでしょ」というご意見もあるかもしれません。
それはド正論です。反論の余地もございません。しかし、そうは言っても留学や就職、昇進などに一定のスコアが必要になるのもまた事実です。
少しばかり邪道かもしれませんが、利用できるものは利用してしまいましょう!
※本記事で言及するTOEICは「TOEIC® Listening & Reading Test」のことを指すものとご理解ください。
TOEICにテクニックを使って挑むべき?
まず、TOEICのテクニックとはなんぞや?という話から始めましょう。
どんな試験にもある独特のクセや傾向、そういったものを利用して問題を解きやすくするのが本記事で解説するテクニックです。
では、それを使ってスコアを上げるべきか?という話ですが、個人的には使った方がいいと思います。なぜなら、TOEICが人間の限界を超えた厳しいテストだからです。
というのも、TOEICは2時間という長丁場のテストです。当然、間に休憩はありません。「能力を評価する」と言う割にこの時間はあまりに長すぎるのです。
人間の集中力はせいぜい45分、50分くらいしか続かないと言われています。つまり、TOEICは最初から集中力を保ったまま完走できる設計になっていないのです。
なので、テクニックでちょっとくらい楽して問題を解いてもバチは当たらないでしょう(開き直り)。
TOEICの概要
TOEICはリスニングとリーディングとで構成されていて、リスニングは45分(100問)、リーディングは75分(100問)という配分になっています。
問題としてはPart1〜7の全7部構成で、Part1〜4がリスニング、Part5〜7がリーディングです。
リスニングは一定のスピードでスピーカーから音声が流れ続けるので、自分のペースで問題を解いていくことはできません。
一方、リーディングにはそういった進行がないので、自分の好きなように解くことができますが、時間がとてもシビアなので、問題を解き終えるのは至難の業です。
ちなみに今回の記事はリスニングだけを対象としてします。以下パートごとに解説します!
TOEIC Part1(写真描写問題)のリスニングテクニック
Part1は問題文に写真が提示されていて、4つの選択肢からその写真の状況に合うものを選ぶという問題です。
シンプルなので、あまりテクニックというほどのこともないのですが、傾向として注意しておくべきことが1つあります。
実際の試験だと選択肢の英文は音声のみですが、ここでは文章にして見てみましょう!
① Menus are being written on the blackboard.
(メニューが黒板に書かれている)
② Two staff members are facing each other.
(2人の店員が向かい合っている)
③ The restaurant is crowded with people.
(そのレストランは人で混雑している)
④ Lamps are hanging from the ceiling.
(照明が天井からぶら下がっている)
ある程度スコアを取れる人でもついついミスしてしまいがちなパターンの問題ですが、どれが正解か分かるでしょうか?
正解は④ですが、①のような内容には引っ掛かりやすいです。
なぜなら、写真だと確かに黒板にメニューらしきものが書かれているからですが、写真の状況からすれば「今まさに書かれている」状況ではありません。
①は現在進行形(受動態)なので、「されている最中」であることを示しています。
本番の音声は結構早いし流れるように次々と読み上げが進んでいくので、注意力が乱れがちです。そこを突いて進行形でミスリードを狙ってくるので気をつけましょう!
ちなみに②の「face」は「向き合う」という意味の動詞、④のbe crowded withは「〜で混雑する」という句動詞(熟語)です。
それなりによく出てくるので、知らなければチェックしておきましょう!
TOEIC Part2(応答問題)のリスニングテクニック
Part2は一問一答のような短い会話を基に出題されます。part1同様に短いので、シンプルにリスニング力が問われるのですが、あの手この手で惑わそうとしてきます。
特に注意が必要なのは最初の一語です。
- 聞き落とすと質問内容を理解できない可能性が高くなる。
- 意外と聞き間違いが起きる
意外と認識しづらかったり、聞き間違えたりしやすいのが、when、whereなどの「w」から始まる質問です。
「whenとwhereなんか聞き間違えるわけないやろ」と思うかもしれませんが、再生スピードを遅くしてもwhenがwhereにしか聞こえない時もあります。
スピーカー特有の発音もあるので、英文が簡単でも意外と油断できません。なので、質問の最初の一語は特に注意して聞きましょう!
では、その他に注意すべき点を例題で見てみましょう!
Where should I put these documents related to ABC Corp?(ABC社関係の書類はどこに置けばいいですか?)
① I saw the broken cup yesterday.(昨日その壊れたカップを見ましたよ。)
② Why don’t you ask Mary? (メアリーに聞いてみては?)
③ The train you would like to take is going to arrive in 15 minutes.(あなたが乗りたい電車は15分後に来ます。)
正解は②です。「は?質問に質問で返すなや!」と思うかもしれませんが、実際に質問返しが正答になることがあります。
なので、「質問で返してるからこの選択肢はナシ」という切り方はしない方がいいです。
また、こういうシチュエーションでは「私は社員じゃありません」みたいなちょっとコントじみたお返事が正答になることもあるようです笑
正直、この手のトリッキーな選択肢は「他の選択肢と質問との関連が薄すぎるから」という消去法で選ぶしかありません。
ちなみに、ほとんどの問題はもう少し素直な会話なので、安心してください。次に、例題の選択肢を見ていきましょう。
似た発音の単語に注意!
まず①の選択肢ですが、このように似た発音の単語で惑わすパターンの選択肢はかなり多いです。
① I saw the broken cup yesterday.(昨日その壊れたカップを見ましたよ。)
例題の場合は質問の「corp」と返答の「cup」の発音が少し似ています。そして、同じ単語だと思わせるにはこの程度似ていれば十分だったりします。
これは「同じ単語が出てきたし、これが正解やろ!」と考える人を狙い打ちする罠になりますので、騙されないように注意しましょう!
逆にいうと、わざとらしく似た発音の単語を出してくる選択肢は正解の可能性がかなり低めです。
もし、分からなくてどの選択肢をマークするか迷った場合に、質問と似た単語がある選択肢をマーク候補から外す、というのは有効な手法だと思います。
人名などの固有名詞に注意!
続いて②の選択肢ですが、こちらには「Mary」という人名が出てきています。
② Why don’t you ask Mary? (メアリーに聞いてみては?)
メアリーさんはよく聞く名前なので問題ないと思いますが、初めて聞く名前だと「なんか意味わからん単語キタ?!」とパニクることがあります。
流れが早いので難しい部分はありますが、こういう時は動詞の意味を考えましょう。例題の動詞は「ask」ですが、尋ねる対象は人間のはずです。
なので、頭の中で「よく聞き取れなかったけど、多分人間なんだろうな」と瞬時に整理できるようトレーニングを積みましょう。
ちなみに「Why don’t you〜」は「〜してみてはどう?」という提案する表現です。
直訳すると「なんでしないの?」となり、少し批判的なニュアンスを含みそうにも思えますが、普通の言い方であればそういうニュアンスは含まれません。
関係代名詞の省略に注意!
続いて③の選択肢ですが、他の選択肢よりも少し長めです。
③ The train you would like to take is going to arrive in 15 minutes.(あなたが乗りたい電車は15分後に来ます。)
文法的に分かりやすくすると、以下のようになります。
The train which you would like to take is going to arrive in 15 minutes.
しかし、会話だと関係代名詞は省略する方が自然なので、実際はガンガン省略されます。
なので、文の途中で接続詞もなしに唐突な「主語+動詞」が出てきたら、「関係代名詞が省略されている例のヤツだな」と思えるようにしましょう。
ついでに、関係代名詞は基本的に直前の名詞などを説明するものなので、そのことも頭に入れつつ聞き取りするようにできると良いです。
ちなみに例文は文法でいうところの未来形にあたるものですが、「will」ではなく「be going to」が使われています。
未来形といえば「will」の印象が強いかもしれませんが、「will」は「あらかじめ決まっている予定」にはあまり使われません。
電車の到着時刻は普通事前に決まっているものなので、例文では「be going to」が使われてるということになります。
また「in 15minutes」は「15分以内」ではなく、「15分後」になるのでこれも知らなければ注意しておきましょう。「15分以内」は「within 15minutes」と表現します。
あと、例文中に出てくる「would like to」は「want to」とほぼ同じ意味ですが、より丁寧な言い方になります。
というより、「want to」はカジュアルというか子供が駄々をこねるみたいなニュアンスもあったりするので、TOEICのようなフォーマル色が強めの英語だと出てくるシーンは限られます。
さらに、「would like to」については少しの変化で状況が大きく変わってしまうので注意が必要です。
Would you like to try this bread? → このパンを食べてみたい?
Would you like me to try this bread? → このパンを私に食べてみてほしい?
このように「like」の後にme(人)が入るだけで、「あなたは〜したい?」から「私(人)に〜してほしい?」に変わってしまいます。
ここもよく狙われるポイントなので、どちらのパターンも瞬時に意味を把握できるようにしましょう!
TOEIC Part3(会話問題)のリスニングテクニック
Part3はこれまでと打って変わって、長めの会話が展開されます。
その会話内容に対して3つの問いに回答する、つまり会話1つで大問1つを構成し、大問には小問3つがぶら下がっているという形になります。
問われる内容自体は簡単なものが多いので、一言一句聞き取れていなくても回答はできると思います。
しかし、このPart3でも注意しておいた方がいいことはあるので、確認しておきましょう。
質問の先読みが必須!
リスニングはこちらの準備などお構いなしに機械的なペースで進んでいくので、時間に余裕を持つことが重要です。
Part3の開始時に英語によるパート全体の説明がありますが、それは一切聞かなくていいです。その時間は最初の3つの質問を読むことに使いましょう!
そして、その問題を少し早く解き終えて次の3つの質問を読む、ひたすらこれを繰り返していく必要があります。
このリズムが崩れるとPart3がボロボロになる可能性があります。悩む時間はあまりないので、少し考えて分からない問題は適当にマークすることをオススメします。
リズムが崩れた時には小問を1〜3問捨てて軌道を元に戻す、という判断も必要になるかもしれません。
質問のパターンに慣れておく
質問の内容は結構似たものが多くなります。頻出パターンをいくつか挙げておきます。
- 会話の話題は主に何だったか
- 会話はどこで行われているか
- その男性(女性)はなぜ⚪︎⚪︎したか
- その男性(女性)の職業はなにか
- 何が問題点だと言われているか
- ⚪︎⚪︎について何と言っているか
- その男性(女性)が⚪︎⚪︎といった時、どういう意図だったか
- その男性(女性)が次にどういう行動を取りそうか
こういったよく出る質問については英文を暗記するレベルで慣れておきましょう!
例えば「mean(意味する)」、「imply(暗に示す)」という動詞を見ただけで「これは意図を問う質問だな」と判断できれば読む時間を大幅に短縮できます。
ただ、先読みできたとしても、3つの質問内容を頭に置きつつリスニングに対応するのはかなり難しいです。
少なくとも管理人レベルでは会話に全集中しないと内容を把握しきれません。そして、集中している間に質問を忘れるので、結局は再度質問を見ることになってしまいます。
しかし、先読みしておくことで「ああ、そういえばそういう質問だったな」と瞬間的に思い出せるので、確実に時短にはなります。
選択肢の先読みは上級者向け
選択肢の先読みは9割オーバーのスコアを狙うレベルでなければ、やらなくていいと思います。というより、やってる余裕はないと思います。
先読みに集中しすぎて本文聞き逃してしまっては本末転倒なので、基本的には質問だけ読むことをオススメします。
もし、時間が余ってしまってその時間を有効に使いたい場合には、簡単な選択肢だけ確認しましょう。
参考までに、管理人は質問を早めに読み終わったら選択肢をサッと見て、3つめの小問の選択肢に短い内容が揃っている時だけ確認するようにしています。
例えば「男性は次に何をしそうですか?」という質問なんかだと、選択肢は「call his colleague(同僚に電話する)」みたいに短いです。
また、3つめの小問に関する内容は大体会話の最後の方に出てくるので、聞き終わった時の記憶がフレッシュです。
なので、聞き終わった後、該当箇所をサッとマークしてしまえば、確実に正答できる上に時間に余裕を持つことができるというわけです。
ポイントになりそうなワードに注目!
物事や発言の理由・原因を問う質問は結構多いです。
なので、「because(なぜなら)」や「due to(〜のせいで)」のような理由や原因につながるワードが出てきたら、その直後に来る内容が問われる可能性は高めです。
また、「but(しかし)」や「while(〜である一方)」のように逆説的な接続詞についてもそれに続く内容が問われやすいです。
さらに、「at first(最初は)」みたいに物事の順番を示すワードにも注意しましょう。
「最初は⚪︎⚪︎だったけど、結局違う結論になった」みたいな形で、最終的な結論を問う質問がそれなりの頻度で出ます。
資料が出てきたら大チャンス!
チラシや表など、資料が出てくるケースもあります。こういう場合には、一瞬だけ選択肢をチラ見しましょう。
Today’s Program
10:00 | Opening address(開会の挨拶)
10:30 | Explaining the sales figures(営業成績の説明)
11:30 | Introducing new products(新製品の紹介)
12:00 | Answering questions(質問への回答)
上記のような表が出てきて、選択肢が「Opening address」側だった場合、会話では時間に関してやり取りするケースが多いです。
例えば、会話の中で10:30の予定が10分繰り下がるといったストーリーになり、小問では時間が変更になった予定はどれか、と問われるような形です。
必ずしもこの逆サイドの法則どおりになるとは限らないのですが、選択肢がどっち側かを把握していれば簡単に解けることが多いので、資料問題は確実に取れるようにしましょう!
TOEIC Part4(説明文問題)のリスニングテクニック
TOEICのPart4は会話ではなく、CMやツアーの案内など、何かしらの状況を説明する英文からの出題になります。
問題の形式はPart3とほぼ同じなので、テクニックや注意すべき点も全てPart3と同じです。
TOEICリスニングテクニックのまとめ
以上、TOEICで活用できるテクニックでした!
長くなりすぎるので、今回はリスニングのみの内容となりました。リーディングは別で記事にします。
最後に今回のまとめです!
- TOEICはテクニックで問題を解きやすくすることができる。
- TOEIC PART1は進行形に注意!
- TOEIC PART2は質問文の最初の一語に注意!
- TOEIC PART2の選択肢は質問と似た発音の単語、固有名詞、関係代名詞の省略に注意!
- TOEIC PART3・4は質問の先読み、質問パターンへの慣れが必須!
- TOEIC PART3・4は接続詞などの流れを変えるワードに注意!
- TOEIC PART3・4で資料が出てきたら得点チャンス!
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